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つくばファーマシューテイカルケア研究会
第6回 定例会報告

  • テーマ:「ケアマネージャー」について
  • 日 時:平成9年3月11日(水)PM7:30〜9:30
  • 場 所:つくばカピオ 中会議室
  • 参加者:20名

 

講師: 片岡 恵美子 氏
  (医)桜水会筑波病院在宅介護支援センター所長
茨城県在宅看護連絡協議会 副会長

はじめに

公的介護保険制度の施行が2000年(平成12年)にせまり、これから高齢者を主としたケアが変わろうとしています。介護保険制度での“コーディネーター役”として今「ケアマネージャー」という資格が大きくクローズアップされてきています。
講演では、資料をもとに、「介護保険制度」の簡単な概要から、「介護保険制度」のしくみ、そして大変興味のある「試験対策」まで、ひろくお話いただきました。

介護保険

高齢者化が進み、要介護高齢者の数も2000年には、約280万人と予測され、ケアシステムの構築が急務となっています。これまでの医療、福祉に分かれているシステムを利用者本意の新しいシステムにすべく、検討され「介護保険制度」がスタートすることとなりました。この制度の理念は「介護の社会サービス化」による「高齢者の自立支援」であり、「社会」が全体で支援する新しい理念を打ち出しています。
介護保険のしくみは、保険者(運営主体)は市区町村であり、加入者(被保険者)は40歳〜64歳の若年者と65歳以上の高齢者となります。被保険者はそれぞれ毎月保険料を支払います。保険料は市町村ごとに決められるが、現在の試算では月額2500円程度との見方だということです。この保険の財源は保険料2分の1と、公費2分の1(国50%、都道府県25%、市町村25%)でまかなわれ、サービスを受けた利用者は、利用料として1割を負担します。また実際の制度の流れについても、例をもとにお話がありました。(詳細は下記テキスト参照。)

ケアマネージャー試験について

一番気になる資格試験については、予定としては今年の7月か8月の実施。マークシート方式で100問ということです。(現時点)。試験対象者の範囲も当初の9職種から大幅に広められそうだということです。標準テキストが発売されており、それをもとに出題されるようです。また、問題集自体の発売予定はないとの情報。今回は片岡氏から“模擬試験問題”的なものが資料として配布されました。全体として、まだまだ未知の問題が数多く残っており、現時点でははっきりしない点も多いようです。

介護保険制度の成り立ちとしくみをまず理解することが重要ではないかと感じます。「薬剤師」にとっても、大きなビジネスチャンスでもあり、ぜひ多くの薬剤師がこの分野で活躍できればいいと考えます。

<推薦テキストとして>

「資格試験対策 介護保険とケアマネージャー」養成研修テキスト

日本看護協会編 定価3000円→なかなか見やすいテキストです。

<標準テキスト>

「介護保険専門員標準テキスト」

財団法人長寿社会開発センター 発行 定価5000円

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